加圧トレーニングとは、四肢の付け根に専用のベルトを巻いて、適切に血流をコントロールした状態でトレーニングをする筋肉トレーニング法です。
スポーツのパフォーマンス向上にも役立ちます。筋力も上がり、スタミナ面でも効果を発揮するからです。
今回は、加圧トレーニングによるスタミナ向上の仕組みについてご説明させていただきます(^^)
①加圧すると眠っていた毛細血管を呼び覚ます。
加圧した状態でトレーニングをしますと、まず、普段眠っている毛細血管(ゴースト血管)にまで行き場を失った血液が入っていきます。
そして、トレーニングで追い込まれた筋肉に疲労物質(乳酸だとする説があります)が溜まっていきます。するとパフォーマンスが一気に落ちます。これがスタミナ切れと言われる状態です。たとえばマラソンでの突然の失速。あれは筋肉に疲労物質が溜まっている状態です。
②除圧により溜まった疲労物質などを一気に流す。
除圧により血管が広がり血流量が増加すれば、筋肉にたまっていた疲労物質が、毛細血管の隅々まで行き渡った血液により早く取り込まれ流れていきます。
③加圧と除圧の繰り返しで、血流が良くなると、疲労物質が流れやすくなる。
加圧と除圧を繰り返すと毛細血管の数が増加し、血管が太くなります。血液が流れやすくなり、疲労物質も早く流れるようになっていきます。これがスポーツ時のスタミナ向上に役に立ち、ボクシングやマラソンの「あとひと踏ん張り頑張れば…」という場面で大いに効果を発揮してくれることとなります。
これらの効果から、多くのアスリートも取り入れている加圧トレーニングですが、気をつけていただきたいことも一つございます。
それは、トレーニングをしすぎて筋肉を大きくしすぎると、体重増加により、逆にスタミナが落ちたり、動きが緩慢になってしまうかもしれないということです。
適度に加圧トレーニングを取り入れることが、スポーツパフォーマンスには有効なのですね(^_-)-☆