【ダイエットから見た血糖値】
痩せたいけれど食べないわけにはいかないし、無理な食事制限はリバウンドする気がするし…。
そこで知っておきたいのが「太りやすい食べもの」と「太りにくい食べもの」のこと。
どうせなら「太りにくい食べもの」を選んで食べたいですね☆
血糖値という側面から見ると
「血糖値が急に上がる食べもの(=GI値の高い食べもの※)」
が太りやすいとされています。
それにはこんな体の仕組みがございます。
血糖値が上がると、すい臓からインスリンという血糖値を下げるホルモンが分泌されます。
その際、インスリンは血液中の糖分を脂肪細胞に取り込むことで、血液中の糖分を減らしています。つまり、インスリンは脂肪を作る働きも担っているのです。
というわけで、「血糖値が急に上がる食べもの」を食べすぎると、インスリンが糖を脂肪に溜めこんで肥満の原因になりますので、「太りにくい食べもの」を選ぶなら「血糖値がゆっくり上がる食べもの」に目を向けてみてくださいね^^
【健康面から見た血糖値】
インスリンという血糖調節・脂肪蓄積を促すホルモンですが、健康な人の体内では、季節や生活リズム、ストレス、食事など様々な状況に応じて、最適な量が分泌されています。
ただ、「血糖値が急に上がる食べもの」を高頻度で長期間摂取し続けると、すい臓が疲労し、インスリンが出にくくなったり、効きが悪くなったり、働きが追いつかなくなります。
そうなると、食後しばらく経っても血糖値が上がったまま下がらなくなり、血中に糖分が滞留いたします。
血液中の糖分は血管を傷つけ、それにより免疫機能が低下するなどいろいろな症状が出てきます。慢性的に高血糖になる状態を糖尿病といいます。
健康面でも血糖値を意識することは重要ですね。
【血糖値を意識するために】
では、実際の血糖値はどれくらいなのでしょう?
健康診断を受けられている方は、記載されている”HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)”の数値をご覧ください。5.9%以下をキープできていれば良いとされています。
さらにもっと日常的にリアルタイムで血糖値を測るには、セルフの血糖測定器(フリースタイルリブレ)も、とても有効です☆
何を食べたら血糖値が急に上がるのか、ネットやテレビからの情報だけでなく、実際に測ってみて、体感として身につけることで、意識も行動も体にも変化が出てくるかと思います☆
カロリーだけでなく血糖値にも目を向けるのが、上手なダイエットや健康的な生活につながるポイントだというお話をさせていただきました。お役立てください^^
※食後の血糖値の上昇度を示す指数として「GI値(グリセミック指数)」という用語が使われます。GI値の高い食材(炭水化物:ごはんやパン、麺類など)を食べると血糖値が急上昇し、反対にGI値が低い食材(タンパク質、乳製品、でんぷん質以外の野菜など)を食べると血糖値は緩やかに上昇します。