梅雨が明けますと一気に夏。本格的な暑さ到来で特に注意したいのが、熱中症でございます。
毎年メディアで注意喚起がされているにも関わらず、多くの人が救急搬送されており、「わかっていても熱中症になる」のがこわいですね。
今回は、熱中症予防のためご用意いただきたいもの3点を、理由とともにご紹介させていただきます。
【薄めたスポーツドリンク】
私たちの体は、渇き続けています。
平常時でも一日900ccほどの水分が吐いた息や皮膚から失われており、尿などを含めると2リットル。熱中症を防ぐにはこまめな水分補給が必要です。
「熱中症予防にはスポーツドリンクがよさそうだけれど、糖分の摂りすぎが気になってたくさんは飲めないなあ…」という方もおられると思います。
そんな場合は、水で半分の濃度に薄めていただくのがオススメです。
濃度を薄めたスポーツドリンクだと糖分やカロリーが減るので、冷蔵庫に常備しておけば、起床時や入浴後に関わらず普段からゴクゴクお飲みいただけます。
【白い帽子】
高温の日に外出されますと、頭部の温度が上がって、めまいや立ちくらみ、意識を失うおそれがございます。
これは熱中症の典型的な症状ですが、脳の血流が減り、脳そのものの温度が上がることで起こります。
特に髪の毛が黒いと温度が上がりやすくなりますので、帽子(白系が推奨)をかぶり、頭の温度を下げ、脳を守ってくださいね。
【タイマー】
スポーツや高温の場所での作業では、こまめな休憩が必要です。
「こまめ」という言葉は曖昧ですが、激しい運動では10分~20分間隔で休憩を取り、水分や塩分を補給することが推奨されています。
作業でしたら内容や環境にもよりますが、30分に一回、1時間に一回などと決めること。「明確に決めておく」ことが重要です。
作業に集中するとほかに気が回らなくなることもございます。「庭の草むしりに没頭するあまり、気が付いたら熱中症になってしまった」という事態を防ぐために、タイマーやアラーム(スマートホンについているもので十分です)を活用なさるのも一案です。
エアコンを利用する、利尿作用のあるカフェイン・アルコールを控える、睡眠時間を確保するなど基本的な対策も講じたうえで、ちょっと一工夫して乗り切っていただければと思います。